ブログ
ジョブ・カード活用術
2020.11.24

みなさん!ジョブ・カードはもうお作りになりましたか?
ジョブ・カードをまだ知らないよ、という方のために簡単に説明しますと…
【ジョブ・カードとは】
厚生労働省が主導で行われているジョブ・カード制度で使われる書類のことで、「生涯を通じたキャリア・プランニング」や「キャリア形成」、「能力開発」などを目的として運用されています。
具体的には、履歴書や職務経歴書をより詳しくしたような用紙で、厚生労働省のホームページからのダウンロードや、ハローワークなどで受け取ることが可能です。
ジョブ・カードですが、職業訓練を受ける際に「作らないと受講できないから…」と作られる方が多いと思います。
しかしこのジョブ・カード、実は活躍の場面がたくさんある超優れモノなんです。
具体的な活用シーンは、
・ジョブ・カードを作成することでの自己理解
・作成した資料をもとにしたキャリアプランニング
・就転職の際、企業へ提出するアピール資料
などがあります。
それでは、「求職者」「在職者」「企業」の立場別の活用方法をご紹介します。
【求職者】
〇応募書類として活用できます!
ジョブ・カードは履歴書などとは違い、アルバイトや職業訓練なども含めたこれまでの経験を詳しく記載します。
そのため、社会人経験が少ない方でも、様々な場面で培ってきた能力やスキルを客観的に把握することができます。
そして、あらかじめ作成したジョブ・カードを応募企業に応じて必要な情報を抽出、編集すれば、転職活動や就職活動の際に効果的、効率的に活動を進めることができますよ。
〇キャリアプランの構築に役立つ
就職活動では、ほとんどの企業で「将来の目標」などキャリアプラン(職業生活設計)について聞かれます。
ジョブ・カードを作成することで、興味のある仕事や働き方、強みといった自分自身についての理解が深まるため、キャリアプランを構築しやすくなります。
また、将来の目標が思い浮かばない場合は、キャリアコンサルトと相談しながら自分のキャリアについて考える機会を作ることも可能です。
〇職業訓練に活用できる
ジョブ・カードを職業訓練に活用することも可能です。
訓練受講前は、構築したキャリアプランをもとに訓練の必要性を明確にできますし、訓練受講中・訓練受講後は、職業意識の向上や円滑な就職を促進する効果が期待できます。
そして、訓練受講前に受けていただく、キャリアコンサルティングにも必要とされています。
【在職者】
〇転職などのキャリア形成にも役立てられる
ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」のツールです。
個人の履歴や能力、キャリアコンサルティングの支援を通じた職業経験の棚卸しができるため、自分の目指すキャリアを明確にできます。
転職の際、自分の希望を具体的に伝える、転職先企業のミスマッチを防ぐといった効果が期待できます。
〇実務能力を証明できる
就労経験をジョブ・カードへ記載することで実務能力が可視化され、自分の持っている具体的な経験やスキルを明示できます。
【企業】
〇応募者の職業能力を把握できる
ジョブ・カードは、履歴書や職務経歴書よりも詳しく記載されているため、応募者の経験やスキルを把握しやすくなります。
また、通常の履歴書、職務経歴書とは違った観点で経験やスキルを把握することができる点もジョブ・カードの特徴です。
〇従業員の職業能力評価に活用できる
ジョブ・カードのフォーマットは、厚生労働省のホームページ上からダウンロードできるため、自社の従業員の実務成果、職業能力評価に活用することも可能です。
〇求職活動支援書の作成に活用できる
企業は、45歳以上65歳未満の労働者が離職することになった場合、円滑な再就職活動支援のため、「求職活動支援書」の作成・交付を義務付けられています。
求職活動支援書には、当該従業員の職務経歴や有する資格・免許、技能といった内容を記載するため、ジョブ・カードをもとに作成するといった使い方も可能です。
以上のように様々な場面でお使いいただけるジョブ・カード。
使わないのはもったいない!
是非ご活用くださいませ。
#希望者・利用者様へ #ジョブ・カード
◀︎ 前の記事
次の記事 ▶︎