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キャリアコンサルタントの力量
2020.12.8

この事業の使用上の難点として、ジョブ・カード作成支援及びキャリアコンサルティングの質については、キャリアコンサルタント個人の力量に依存しており、組織的な取り組み、アプローチを考慮に入れていないことがあります。
そもそもキャリアコンサルタントは、プロフェッショナルなのであるから当然というところですが、現実には力量差は非常に大きいです。
現場に合わせた知識とスキルをキャリアコンサルタント個人に任せて習得することは不可能に近いでしょう。
また、事業責任者にすべての責任を付与し、組織的な活動と事業責任者への支援の要員を見積もれません。
現場一任で、品質改善という高度なプロセスを実行するのは至難です。
短期有期の現場では、力量の高い要員を任命し、責任権限を委譲し運営管理するのは、理想を追いすぎています。
現場の現実を見ておきましょう。
キャリアコンサルタントの力量の差を確認してください。
比較しているキャリアコンサルタントは、在籍349名中、今年度7ヶ月間で200人以上の相談支援をしている21名の中核人材の内の2名です。

対象2名のデータを比較すると分かるように力量には大きな差が見られます。
キャリアコンサルタントAは、キャリアコンサルタントの支援の効果において「まあまあ役に立った」が10.8%に達しています。
また、その他のデータも好材料がありません。
キャリアコンサルタントBでは、100%「役に立った」と評価されており、その他のデータも理想的なデータとなっています。
中核人材においても、これだけの差が発生しています。
キャリアコンサルタントの47%は、同期間の相談者数は100人未満(週3人未満)であることから、経験不足が結果に影響している様子もあります。
もちろん、相談数の少ないキャリアコンサルタントにおいても、良好な結果を出している方も多数います。
この結果から、事業全体の質の確保・向上は全体的な研修だけでなく、次のステップでは、結果に基づいた個別の指導が必要になってくるでしょう。
これは、2年後以降のテーマとして考えています。
現状においては、先にやるべきことがあるということです。
#コンサルタントの方へ
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