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もったいないということ

2021.08.26




「もったいない」とは、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している、日本語の単語である。
とはウイキペディアの解説ですが。

相談においでになる方には、一流企業のエリートを辞めて地元に戻り介護職を選んだり、私が逆立ちしたって入れやしない超有名大学を卒業したのにフリーターだったりして、「あーあ、そんな経歴があるのに(それを活かせないのは)もったいないなあ」と思われることが多々あります。

はたしてこの場合の「もったいない」は、傍から見るからそう思うのでしょうか。
当人もやっぱり自分はもったいないことをしようとしている、という意識があるのでしょうか。

宅建の資格があるのに、介護職で働いている。
雇用されて安定した暮らしができているはずなのに、あえて不安定なフリーランスで働くことを選んだ。
大企業で出世街道を歩いていたのを突然やめて、パン屋になった。
経理の資格をもち事務職でスキルを積んできたのに、大型トラックの運転手に転職。

どれもこれも、どこかで聞いたようなもったいないお話ばかりに聞こえますね。

それでも当の本人はもったいないと思う暇もなく、新しい自分の可能性に向かって歩き始めたところなのかもしれません。
大切なのは、なぜ別の道に進もうと自分が思えたかを知ることにあります。

自分はいったい何が好きで何が得意で何が一番大切だと思っているのか。
確固たる「自分」を知ることができれば、他人の「もったいない」なんて全然気にならなくなるのかも。

キャリアコンサルタントが「もったいない」と言ったら、それはキャリアコンサルタントの価値観からくる言葉だと言い返してください。

ただし、その時には、「私はこうこう考えたから、こう決めたんだ!」と胸を張って答えられるようじゃないとね。

#希望者・利用者様へ #キャリアコンサルティング


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